大気による分散は思ったより結構あります。

先日久しぶりに早い時間帯に望遠鏡を出せれたので、木星、土星、月の写真を撮ってみました。
今期の火星は現在天頂近くまで昇るので、あまり気になりませんでしたが、現在、木星、土星は、火星に比べたら、結構低空にありますので、大気による光の分散が顕著に表れました。
木星と土星の写真をよく見てもらうとわかると思いますが、各惑星の写真上側の縁が赤っぽく、下側の縁が青っぽく映っています。
なぜかというと、光は波長によって屈折率が異なるため、光が宇宙から大気に入ってきた時に大気により屈折した光が、波長による屈折率の違いで色が分離してしまう大気よる分散という現象が起こるからです。
(赤い波長より紫側の波長の方が屈折率が大きいため、地平線に近い側が赤く、その反対側が青っぽく見えます。ただし、天体望遠鏡は上下逆さまに見えます。)

普段肉眼で星を見ている分には、ほとんど気付きませんが、惑天体望遠鏡で高倍率にして観測すると顕著に目立ってきます。

これを補正する専用のADC(Atmospheric Dispersion Corrector)というプリズムが市販されていますが、私の望遠鏡は光路長の関係で取り付けられるかが微妙で、購入するか躊躇しているところです。

撮影データ(木星)
Vixen センサーニュートン反射 D=150mm , f=900mm
AstroStreet 3倍バローレンズ使用
合成焦点距離:2,700mm
合成F値:F18
Vixen センサー赤道儀
ZWO ASI290MC
Gain=295(49%)
露出 10.74msec
UV/IRカットフィルター使用
※Registax6にて2,500/10,000フレームを、合成、Wavelet処理。
2020年10月24日19:37~
自宅庭

撮影データ(土星)
Vixen センサーニュートン反射 D=150mm , f=900mm
AstroStreet 3倍バローレンズ使用
合成焦点距離:2,700mm
合成F値:F18
Vixen センサー赤道儀
ZWO ASI290MC
Gain=315(52%)
露出 44.82msec
UV/IRカットフィルター使用
※Registax6にて2,500/10,000フレームを、合成、Wavelet処理。
2020年10月24日20:08~
自宅庭

撮影データ(月面)
Vixen センサーニュートン反射 D=150mm , f=900mm
AstroStreet 3倍バローレンズ使用
合成焦点距離:2,700mm
合成F値:F18
Vixen センサー赤道儀
ZWO ASI290MC
Gain=280(46%)
露出 9.041msec
UV/IRカットフィルター使用
※Registax6にて500/2,000フレームを、合成、Wavelet処理後
2枚分をモザイク合成
2020年10月24日19:37~
自宅庭

 

 

月面写真に、地名を入れてみました。

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