火星、見ごろです!

10月6日は火星の中接近の日でした。
あいにく当日は、天候が良くなく見れませんでしたが、昨夜望遠鏡出して見てみました。
まだまだ、十分楽しめる大きさです。
このレベルの大きさで見られるのは、次回は13年後だそうですが、あと一か月ほどは、小口径の望遠鏡でも十分楽しめる大きさだと思います。

前回は、接眼レンズを使った拡大撮影でしたが、今回は3倍バローレンズを入手しましたので、バローレンズ使用しての撮影です。
接眼レンズによる拡大撮影よりいい感じに仕上がりました。
合わせて今回は、UV/IRカットフィルターも入手しましたので、UV/IRフィルターの有無もでも比較してみました。
ちなみに、UVは紫外線、IRは赤外線です。

UV/IRカットフィルターあり
UV/IRカットフィルターなし

UV/IRカットフィルターありの方が若干細かなところまで表現できているのではないかと思います。

デジカメに使用しているC-MOSイメージセンサーは、シリコン基板をベースに製造されていますが、シリコンは赤外線領域の透過率が高いため、赤外領域の光も感度よく受光します。赤外線は可視光線より波長が長いため、屈折系の光学系では、焦点位置が可視光とはずれてしまう(色収差)ため、解像度悪化の要因になると思われます。また、反射系の光学系でも、可視光より波長が長い赤外線は副鏡やそれを支持するスパイダー等で光の回折現象が大きいため、これも解像度を落とす原因になるのではないかと思います。

今回は、反射系の光学系に屈折系のバローレンズを使用していますので、色収差及び回折の両方のの影響が考えられますので、UV/IRカットフィルターを入れたほうが、若干解像度が上がったのではないかと思っています。

撮影データ
【UV/IRカットフィルターあり】
Vixen センサーニュートン反射 D=150mm , f=900mm
AstroStreet 3倍バローレンズ使用
合成焦点距離:2,700mm
合成F値:F18
Vixen センサー赤道儀
ZWO ASI290MC
Gain=170(28%)
露出 14.07msec
※Registax6にて2,500/10,000フレームを、合成、Wavelet処理。
2020年10月14日1:28~
自宅庭

【UV/IRカットフィルターなし】
Vixen センサーニュートン反射 D=150mm , f=900mm
AstroStreet 3倍バローレンズ使用
合成焦点距離:2,700mm
合成F値:F18
Vixen センサー赤道儀
ZWO ASI290MC
Gain=118(19%)
露出 13.57msec
※Registax6にて2,500/10,000フレームを、合成、Wavelet処理。
2020年10月14日1:16~
自宅庭

フィルターありの写真に地名を追加してみました。
かろうじて、太陽系最大の火山のオリンポス山が、かすかに写ってました。
多分・・・・(^_^;)

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